- RELEASE :
『B'Day(ビー・デイ)』は、ビヨンセの2枚目のスタジオ・アルバム。2006年9月4日に、コロムビア・レコード、ミュージック・ワールド・エンターテイメント、ソニー・アーバン・ミュージックからリリースされた。もともと2004年にリリースされる予定だった『B'Day』は、ビヨンセのソロデビュー作『Dangerously in Love』(2003年)の続編として計画されていた。しかし、デスティニーズ・チャイルドの最後のスタジオ・アルバム『Destiny Fulfilled』(2004年)のレコーディングと、2006年の映画『ドリームガールズ』でのビヨンセの主演に対応するために延期された。『ドリームガールズ』の撮影後の休暇中に、ビヨンセはさまざまなプロデューサーに連絡を取り始め、ソニー・ミュージック・スタジオを借り、2週間以内にアルバムを完成させた。アルバムの歌詞の内容のほとんどは映画でのビヨンセの役割からインスピレーションを得ており、その音楽スタイルは1970年代から1980年代のファンクの影響やバラードからヒップホップやR&Bなどの都会的な現代要素まで多岐にわたる。生楽器を使用してレコードを作成するというビヨンセのビジョンの一環として、ほとんどのトラックのレコーディングに生楽器が採用された。
OVERVIEW
『B'Day』のテーマや音楽スタイルの多くは、『ドリームガールズ』でのビヨンセの役割からインスピレーションを得たものである。この映画のプロットは、マネージャーのカーティス・テイラー・ジュニア(ジェイミー・フォックスが演じる)の助けを借りて主流音楽業界で成功を収めようとする3人の女性歌手からなる1960年代の架空のグループ「ザ・ドリームス」を中心に展開する。ビヨンセは、グループのリードシンガーでテイラーの妻であるディーナ・ジョーンズを演じ、彼から精神的虐待を受けている。その役割のため、ビヨンセはフェミニズムと女性のエンパワーメントという最も重要なテーマを持ったアルバムを制作するようインスピレーションを受けた。「Encore for the Fans」という曲でビヨンセは「ディーナにとてもインスピレーションを受けたので、映画の中で彼女が言ってほしかったことをすべて言った曲を書いた」と語っている。アメリカのさまざまなジャンルで作られ、『Dangerously in Love』(2003年)のように、現代的なR&Bやヒップホップなどの都会的な現代要素を取り入れた。一部の曲では、レコードのサンプリングを通じて1970年代と1980年代のスタイルを紹介している。
『B'Day』はリリース後、音楽評論家から概ね好意的な評価を受けており、その賞賛のほとんどはその音質とビヨンセのボーカル・パフォーマンスに向けられていた。商業的に成功を収めたこのアルバムは、初週に541,000枚以上を売り上げ、米国ビルボード200のトップに初登場した。さらに数多くの栄誉を獲得し、第49回グラミー賞(2007年)では最優秀コンテンポラリーR&Bアルバム賞を受賞した。『B'Day』は、アメリカレコード協会 (RIAA) によってトリプル・プラチナ認定を受けており、2013年の時点で全世界で800万枚以上を販売している。
TRACKLIST
1. Déjà Vu (ft. Jay-Z)
2. Get Me Bodied
3. Suga Mama
4. Upgrade U (ft. Jay-Z)
5. Ring the Alarm
6. Kitty Kat
7. Freakum Dress
8. Green Light
9. Irreplaceable
10. Resentment
11. Encore for the Fans
12. Listen (from the Motion Picture Dreamgirls) (hidden track)
13. Get Me Bodied (Extended Mix) (hidden track)